「1日1分でOK 毎日6万円」の広告から、ALBAのLINEに登録した方も多いと思います。
ALBAは、松木貴司が開発したと名乗る「AI投資アプリ」です。
スマホで起動ボタンを押すだけで、毎日お金が増えていくと案内されています。
ICE KEISO編集部では、ALBAのLINEに実際に登録しました。
そのうえで、届いたメッセージ、申込ページ、利用規約、特定商取引法(ネット販売のルール)の表記まで確かめています。
確かめた結果、ALBAへの参加はおすすめできません。
ALBA 松木貴司の投資アプリは詐欺?結論
ALBAは詐欺まがいの投資話で、参加はおすすめできません。
高額な参加費を払っても「負けない」を裏付けるものはなく、損をしても参加費は返ってこないからです。
広告では、次のように「毎日6万円」と大きく書かれています。

広告は「今なら無料で受取れる」と、アプリそのものが無料でもらえるように書いています。
ところが実際にアプリを使うには、98,000円の参加費が要ります。
ALBAとは?松木貴司が配るAI投資アプリ
ALBAは、仮想通貨(暗号資産)の値段の差を使って利益を狙うアプリだと説明されています。
開発者として出てくるのが、「金融系AI開発専門家」を名乗る松木貴司です。
広告には、松木貴司の経歴が次のように書かれています。

「国内大手金融機関」「海外大手投資ファンド」と並びますが、会社の名前は1つも出てきません。
経歴が本当かどうかを、こちらで確かめる手段がないということです。
ALBAはどうやって稼ぐのか
ALBAの動画(第3話)で説明されている稼ぎ方は、アービトラージと呼ばれる取引です。
アービトラージは、同じものが取引所ごとに違う値段で売られているとき、安い方で買って高い方で売り、その差を利益にするやり方です。
ALBAでは、ビットコイン・イーサリアム・リップルの3つを、海外の仮想通貨取引所で売り買いすると説明されています。
つまり、ALBAを使うには自分で海外の取引所に口座を作り、自分のお金を入れる必要があります。
動画の中で松木貴司は、運用資金について「最低でも10万円ほど」と話していました。
広告の「必要なのはスマホのみ」とは、だいぶ印象が違いますよね。
ALBAのLINEに登録するとどうなる?
広告のボタンからは、「ALBA【公式】」というLINEアカウントにつながります。
登録すると、松木貴司の名前で動画が3本、順番に届きます。
1本目は30分ほどの長さで、松木貴司は「全員が受け取り対象です」と話しています。
動画の合間に届くメッセージは、次のような言葉が並んでいました。

「損失リスクゼロ」「年間勝率100%」と書かれています。
別のメッセージでは、もっとはっきり言い切っています。

「取引をしたら必ず勝つ」「合法的に勝率100%スキーム」。
お金を入れて取引する以上、損をすることもあるのが普通です。
そこを「必ず勝つ」と言い切っている時点で、かなり危ない話です。
ALBA GENESISとは?「残り30分」の募集
3本目の動画のあとは、「ALBA GENESIS」という名前で参加者の募集が始まります。
募集開始から30分後には、こんな画像が届きました。

1本目の動画では「全員が受け取り対象」だったはずが、3本目では「100名限定」「24時間限定」に変わっています。
締め切りを見せられると、よく考える時間がなくなります。
こういう画像が来たときほど、いったん手を止めてください。
ALBAの振込先はどこ?「参加枠確定」のLINE
募集が始まった翌日の深夜1時台には、もう振込先の案内と「本日のみ有効 限定特価のご招待」という画像が届きました。
編集部の端末から優先参加の申込フォームの画面を送ると、「松木直通LINE」へ問い合わせるよう返信があり、1月16日の朝には次のメッセージが届いています。

「参加枠を確定させましたので、お支払い手続きの方をお願いします」とあります。
メッセージの「確認する!」を押すと、「たった今お申込みお手続きが正式に完了いたしました!」と書かれたページが開きます。
その下にあるのが振込先です。

「原則3日以内」に振り込むよう書かれていて、振込日をLINEで知らせるボタンまで付いています。
ところが、このページには振り込む金額が書かれていません。
いくら払うのかが見えないまま、振込の約束だけを先に求められる流れです。
ボタンを押しただけで「申込完了」と出るので、もう契約してしまったのかと焦る方もいると思います。
利用規約では、契約が成り立つのは運営が「登録を認める通知」をしたときとされています。
焦って振り込む前に、まず手を止めてください。
ALBAの料金と返金保証は?
ALBAの参加費は、98,000円(税込)です。
申込ページでは、元の値段が498,000円で、そこから80%引きと表示されています。

かかるお金をまとめると、次のとおりです。
| 項目 | 金額 | 出どころ |
|---|---|---|
| 参加費(24時間限定の値引き後) | 98,000円(税込) | 申込ページ・特定商取引法の表記 |
| 値引き前の表示 | 498,000円 | 申込ページ |
| 運用資金 | 最低でも10万円ほど | 動画第3話の松木貴司の発言 |
参加費と運用資金を足すと、始めるだけで20万円近くかかります。
問題は、その20万円に見合うだけの中身があるかどうかです。
ALBAの返金保証はどんなときに使える?
申込ページの下には、大きく「返金保証付き」と書かれた帯が出続けています。
ところが、返金保証の条件を読むと、使える場面はかなり限られていました。

返金されるのは、参加から30日以内に、サポートを使ってもアプリを起動できなかったときだけです。
アプリが動いて、取引で損をした場合は対象に入っていません。
しかも、申請の期限は「役務提供期間終了後から7日以内」とも書かれています。
30日以内なのか、サービスが終わってから7日以内なのか、読んでも分かりません。
さらに、サポート期間中に退会を伝えると返金の対象外になり、分割で払った場合は退会しても残りの支払いが続くとも書かれています。
同じ申込ページの特定商取引法の表記には、こう書かれています。
原則として、本契約成立後は、デジタルコンテンツの性質上、キャンセルその他返金の求めには応じられませんので、あらかじめご了承ください。
ALBA GENESIS申込ページ「特商法」の欄より
「返金保証付き」と大きく見せていても、損をしたときに98,000円が戻ってくるわけではありません。
ALBAは本当に負けない?利用規約の中身
ALBAの申込ページは「理論上、年間負け無し」「勝ちしか存在しない」と書いています。
ところが、同じページの下にある利用規約は正反対のことを書いています。
規約を出しているのは、ALBAを販売する有限会社Walkです。
当社は本サービスの利用によって登録ユーザに利益が生じることを保証するものではありません。
ALBA利用規約 第2条1項
接続先における取引は登録ユーザ自身の管理・運用によるものであり、当社はいかなる保証も行わず、損害が生じた場合も一切責任を負いません。
ALBA利用規約 第2条3項
つまり、取引で損をしても、それはあなた自身の取引の結果として扱われます。
ALBAのLINEでは「損失リスクゼロ」と送りながら、同じALBAの規約では「損害が出ても責任を負わない」と書いているわけです。
どちらを信じるべきかは、お金を払う契約の方、つまり規約です。
ALBAで稼いだお金は出金できる?
広告には「自分の口座に即日出金可能」と書かれ、動画でも「ご自身の口座に自由に出金可能なのでご安心」と話しています。
ところが、規約には次の1文があります。
本サービスには、資金の出金(ウィズドロー)を含む送金や売買など、暗号資産に関する取引の実行やその支援は一切含まれておりません。
ALBA利用規約 第2条5項
出金は、98,000円で買うサービスに含まれていないということです。
海外の取引所からお金を引き出せなくなっても、ALBAの運営に助けてもらえる約束はありません。
アービトラージで「全員が勝つ」はありえる?
値段の差を取る取引は、差に気づいた人が売り買いするほど、その差が小さくなります。
申込ページには「累計ユーザー数4177名」とあります。
同じ取引所の同じ値段の差を、何千人が同じアプリで一斉に取りにいけば、差はすぐに消えます。
人数が増えても全員が同じように勝ち続ける、という話は成り立ちません。
ALBAが使う海外の取引所はどこ?
もう1つ気になるのが、ALBAが使う海外の取引所の名前です。
特定商取引法の表記には「合計5つの取引所を利用」とありますが、1本目・3本目の動画にも申込ページにも、取引所の名前は1つも出てきません。
動画では「日本の取引所より断然安心」と説明していましたが、どの取引所なのかが分からなければ、あなたが確かめることもできません。
日本では、国内で仮想通貨と円を交換するサービスをするには、金融庁への登録が必要です。
金融庁は、登録をせずに日本の人を相手にしている海外の業者に、警告を出して公表しています。
取引所の名前を明かさないまま「安心」と言われても、何かあったときに日本の決まりで守ってもらえる相手かどうかは分かりません。
ALBAの口コミ・評判は?
Yahoo!知恵袋で「ALBA 松木」「松木貴司」と検索しても、質問は1件も出てきません。

広告には利用者の声が並んでいますが、どれも運営が自分で載せたものです。
知恵袋にも質問が無い以上、「毎日6万円」を裏付ける外の声は、今のところ見当たりません。
ALBAの運営会社 有限会社Walkと松木貴司
ALBAを販売しているのは、有限会社Walkという会社です。
広告ページの特定商取引法の表記には、次のように書かれていました。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 販売会社 | 有限会社Walk |
| 販売責任者 | 今村雅士 |
| 電話番号 | 03-6824-6944 |
| メールアドレス | [email protected] |
| 所在地 | 東京都中央区日本橋兜町17-2 兜町第六葉山ビル4階 |
開発者として顔を出している松木貴司の名前は、特定商取引法の表記にありません。
販売責任者は今村雅士で、振込先の口座も「ユ)ウオーク」という名義です。
動画やLINEで話している松木貴司と、お金を受け取って売る会社とその責任者は別だということは、払う前に知っておいてください。
有限会社Walkはどんな会社?
国税庁の法人番号公表サイトで、有限会社Walkを確かめました。

法人番号は9012802007840で、2015年10月に番号が付いています。
2024年6月26日に、本店を東京都立川市西砂町から、今の日本橋兜町へ移しました。
会社は実在しています。
ただ、会社が実在することと、ALBAで稼げることは別の話です。
規約で「利益を保証しない」と書いている以上、会社があるからといって、払ったお金が守られるわけではありません。
ALBA 松木貴司の投資アプリはおすすめできない
ALBAへの参加はおすすめできません。
LINEでは負けないと言い切りながら、払う段階の規約では、損をしても責任を負わないと書いているからです。
- LINEでは「損失リスクゼロ」「年間勝率100%」
- 規約第2条は「利益が生じることを保証しない」
- 参加費は98,000円、運用資金は最低10万円ほど
- 返金保証はアプリが起動しないときだけ
- 取引所の名前は最後まで出てこない
- 出金は規約上、サービスに含まれない
まだ振り込んでいないなら、振込日の連絡も振込もしないでください。
「残り30分」「100名限定」と急かされても、今日払わなかったことで損をするものは何もありません。
もう払ってしまった方や、振込日を伝えた・「申込完了」と出て不安になっている方は、1人で抱え込まずに、消費者ホットライン(188)に電話して、払った日と金額、LINEのやり取りを伝えて相談してください。
近くの消費生活センターにつないでもらえます。
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