展示会特別企画:「IIFES 2024」誌上レビュー

【(2)出展社】

DXによる革新的なMONODZUKURIの実践

1.はじめに

「IIFES2024」においてYOKOGAWAグループは「DXによる革新的なMONODZUKURIの実践」“YOKOGAWAは測る力とつなぐ力で価値を共創しお客様の新たなモノづくりの革新と持続的な成長に貢献します”をテーマにかかげ,ご来場者に最新技術と未来の姿を体感していただける場を提供していきたいと考えている。

本稿では今回のセミナおよび出展するソリューション・製品を簡単に紹介していきたい。

 

2.出展セミナ紹介

まずは,出展者セミナの紹介となるが,今年のYOKOGAWAグループ出展者セミナは,開催期間中,毎日13時よりセミナ会場Dにて行う。

今回は,DX,AI,ロボットと最新テクノロジーについて幅広く紹介する予定で,いずれも当グループでは初めて公開の講演内容となり,多くのお客様にご参加いただきたいと考えている。

(1)「DX苦難と成功の道,市場変化に柔軟に対応するモノづくりと組織変革」

<1月31日(水)13:00~13:40> 

YOKOGAWAは製造DXのテーマである中長期的なモノづくり変革「市場要求に柔軟に対応できるアジリティな生産対応」「誇りを持って働ける工場」を実現し,現場主体で進化し続ける自社工場となったが,これまでの道のりは挫折の連続であった。これらの失敗と克服ストーリから得た,製造DXの重要ポイントについてDX専門家を交えながら対談形式で紹介する。セミナでしかお話しできない生の声をぜひ,参考にしていただきたい。

(2)「人とAIでつなぐお客様のモノづくりの変革」

<2月1日(木)13:00~13:40>

VUCAの時代に様々な変化が押し寄せるなか,製造業のお客様はサステナブルでレジリエントな経営を追求されているが,そのためには改善ではなく変革が必要であると考えている。その変革の鍵となる技術の一つがAI(人工知能)となる。お客様に寄り添い,人とAIの調和によってモノづくりの変革に寄与する価値をご提供したいと考えている当グループのAIソリューションについて幅広く紹介する。

(3)「プラント運用におけるロボティクスの未来」

<2月2日(金)13:00~13:40>

プラント内での作業には,多くの課題が存在している。危険,人財不足,困難な作業といった課題に対して,ロボティクステクノロジーは1つのソリューションとなりうる。今回は,次世代自律操業の実現に向けたロボティクスの未来像も含めて,当グループが提供するロボティクスソリューションを紹介する。

なお,出展者セミナは事前予約制となっているが,空席があれば当日の参加も可能のため,会場へぜひ足を運んでいただきたい(図1)。


図1 出展者セミナ


3.注目ソリューション・製品紹介

次にYOKOGAWAブースでの注目ソリューション・製品について紹介していきたい。

(1)ローカル5Gレンタルシステム

YOKOGAWAは,これまで計測・制御・情報の技術を軸に,最新のデジタル技術を組み合わせた課題解決型の総合的なソリューションサービスを提案してきた。そのノウハウを生かし,保守効率の向上と安全操業を追求するお客様の困りごとに関するコンサルテーションを行い,さらにYOKOGAWAの制御事業の包括ブランド「OpreX」のラインアップから,ローカル5G技術を効果的に活用したソリューションをお客様に提案していく。

プラントの保守効率の向上と安全操業に向けたプラントのDX実現をサポートするソリューション提供に向け,初期費用を抑えながら実証実験を手軽に実施できるように,ローカル5G対応のネットワーク構築に必要な無線機器のレンタルサービスと,お客様の困りごとを解決するコンサルティングを含む各社のソリューションを組み合わせた,ローカル5G導入検討用レンタルパッケージについて2023年9月より営業開始し,2024年3月から提供開始する。このレンタルパッケージの紹介と展示を計画している。

5G環境の導入を検討されているお客様や初期費用を抑えながら手軽な実証実験を行いたいと考えているお客様にぜひ紹介したい(図2)。


図2 ローカル5G導入検討用レンタルパッケージのネットワーク構成例


(2)無線スチームトラップ監視デバイス

2023年11月から国内販売開始となった「Sushi Sensor」の新ラインアップとなる,無線スチームトラップ監視デバイスをご紹介する。

Sushi Sensorは,2018年の提供開始以来,様々な業種でご活用いただいており,累計2万台以上を出荷している。新しくラインアップされた無線スチームトラップ監視デバイスは,日常的に作業員が巡回点検で監視している多くのスチームトラップの点検負荷を低減し,スチームトラップの異常状態を早期に検出することができる。故障したスチームトラップを特定してメンテナンスを行うことにより,蒸気システムの安全性を確保し,蒸気ロスを削減できるようになる(写真1)。


写真1 無線スチームトラップ監視デバイス


このように,Sushi Sensorは設備監視だけでなくエネルギー監視といったソリューションを提供することにより,ESG経営を目指すお客様の地球温暖化ガスの排出量削減に貢献していく。

(3)その他の展示

ほかにも,YOKOGAWAブースでは,様々な出展を予定しており,AIやロボットソリューション,DXコンサルティングなどDX時代に欠かせないソリューションを紹介するほか,近年の展示会で多くのお客様に関心を持っていただいている「設備監視ソリューション」や再エネ比率の証明とコントロールできる「エネルギートラッキング」,今回新提案となる連続生産を実現化する「オーケストレーションシステム」にもぜひ注目いただきたい。

また,横河計測からは,CA700とFieldMate連携によるスマートキャリブレーションやマルチファンクションキャリブレータ,統合計測ソフトウエアプラットフォームIS8000の展示を行う(図3)。


図3 展示予定


4.おわりに

YOKOGAWAブースにて,名刺を提供いただいたお客様へは,後日YOKOGAWA DX Expoより資料ダウンロードが可能なサイトやウェビナーへのご案内を行うので,ぜひリアル展会場にご来場いただきたい。

●YOKOGAWAグループ

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