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 2017年6月号編集詳細

最近のプロセス分析技術の現場適応事情〜最適運用・管理の視点から

 製造工程で多用されているオン(イン)ライン型のプロセス分析計は製品品質の維持向上や運転の安定化に重要な役割を担っています。このため他のフィールド機器も含めて安定した運用や精度維持といった機器管理の重要性は当然のことですが,加えてプロセス分析計は前処理/サンプリングを含めたシステムとして運用管理する必要があります。したがってそこには多大な人的パワーとコストを要するため,多様なプロセス条件に合わせた最適化や効率化への取り組みが現場の課題として指摘されてきています。一方,昨今の現場データ重視の傾向は産業IoTへの関心の高まりとともに,製造工程での性状分析による高精度な品質データの重要性を従来にも増してクロースアップしています。これは進化した高度なデータ解析による予測技法等を活用した品質の予測や制御によって操業改善へつながる可能性などがあるからです。 そこでこの企画では,品質の維持向上,さらには操業改善に向けて役割が大きいプロセス分析技術に注目し,特にその機能をいかんなく発揮させるための運用管理・最適化技術にフォーカスします。また,合わせて最近の高度なプロセス分析計を紹介し,その活用メリットやトレンド技術を捉えます。  

【ユーザに聞く!】
●現場事例からみたプロセス分析計への要望と期待
……………………………………… 三菱ケミカル 川 又 正 明
【ソリューション: 現場適応技術とメリット】
●光音響法を用いたプロセスガス分析装置の特徴と応用例
……………………………………… エス・ティ・ジャパン 東 山 尚 光/渡 正 博
●プラントの安全操業を担うレーザ式ガス分析計
……………………………………… ノーケン 倉 本 拓 司
●計算科学技術を用いた予測型排ガス監視システム(PEMS)
……………………………………… ABB 中 村 圭 佑
●サンプリングにおける最適な気化制御
……………………………………… 日本スウェージロックFST 野 村 賢太郎

多様な用途に適応する遠隔監視ソリューション

 有線/無線を問わず通信ネットワークやモバイル機器,さらにはクラウドや高度データ処理技術など産業分野でのICTの活躍の場は着実に拡大しています。これは遠隔地や分散した装置/設備機器に目を向けると,その効率的な運用・管理には欠かせない要素技術として位置付けられていることからも読み取れます。また,現場の少人化や熟練技能者の減少などを背景に,生産設備だけでなく広範な分野の装置や設備機器などを対象としたシステムニーズは高まっており,リアルタイムな稼働状況監視や設備管理のスマート化に向けてその用途は多様化してきています。 この企画では,限られた人員やコストで安定・安全な運転・操業・管理をいかに実現し継続していくのか,そのための遠隔監視技術にスポットを当てます。そして提供されている先進的な各種遠隔監視システムの特長と用途を捉えながら現場への適応法を考えます。

【ソリューション:現場適応法】
●設備保全におけるIoT と遠隔監視への取り組み
……………………………………… 富士フイルムエンジニアリング 飯 田 正 巳
●無線LAN対応データロガーを使ったクラウド型遠隔監視ソリューション
……………………………………… グラフテック 長 谷 明 彦
●簡単で本格的なワイヤレスI/Oシステムによる遠隔監視
……………………………………… フエニックス・コンタクト 大 野 忠 久
●ユビキタスモニタリングシステムの開発と適用事例
……………………………………… ユニティクス 池 田 朗

《連載》
● [新連載] スマートファクトリを目指して(第2回)
……………………………………… ProActs LLC/和田哲也
● [計装実践講座] 機能安全導入の考え方・進め方(第3回)
……………………………………… 制御システム研究所/森本賢一
……………………………………… テュフズードジャパン/浅井由尚
● [トラブル事例解説] 現場計器に何が起きたのか(第6回)
……………………………………… 半田化学プラント安全研究所/半田 安
《主要記事》
●[特別寄稿]生産現場の"ロボハラ" リスクを克服―リアルハプティクス技術で真の人機協働を目指す
……………………………………… 慶應義塾大学/永島 晃