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 2017年3月号編集詳細

設備管理が変わる−予知・予兆監視診断技術の新たな潮流

 近年,多発する災害・事故への安全対策やダウンタイムの防止に向けて,プラント設備の早期異常検知・診断技術への期待は従来にも増して大きくなってきています。これは生産現場の少人化や熟練要員の減少が進む中で,競争力の強化や安全・安定操業の維持・向上が喫緊の課題となっているからです。このため異常予知・早期検知といったコンディションベースの保全のあり方が改めて現場ニーズとして浮上して来ています。
 異常検知・検出技術は設備の状態監視へのニーズの高まりとともに,ハード/ソフト面で進展してきていますが,勘や経験による現場作業に頼らざるを得ない部分があることも否定できません。このため現場ニーズに適応した設備管理の今後のスマート化を視野に入れた新たな技術展開が台頭し始めています。それはプロセスデータをはじめとした多様かつ膨大なデータに着目し,先進情報処理・解析技術を駆使して設備の異常予知・予兆監視検知を実現して安全・安定操業につなげていこうというものです。
 そこでこの企画では,これからの設備管理に大きなインパクトを与える予知・予兆監視診断技術に着目し,特に高度な知識工学や状態推定,パターン認識,あるいは最近のAIといった手法がどのように活かされようとしているのか,事例やソリューションを通して考えます。
 
【ユーザの取り組み】
●操業データを活用したプラント異常予兆検知への取り組みと評価
……………………………………… 旭化成 澤 井 悟/三 島 和 基
【ソリューション提案】  
●エッジコンピューティングによる設備異常予兆監視ソリューション
……………………………………… 横河ソリューションサービス 白 井 呂 尚
……………………………………… 横河電機 中 林 暁 男
●バッチプロセス向け多変量統計的プロセス管理による設備の異常診断技術
……………………………………… 富士電機/村上賢哉, 林 伸治
●人に頼らないプラント予知保全ソリューション
……………………………………… インベンシスプロセスシステムス/大矢征仁
●設備が自ら語るIoT時代の自律型設備管理
………………………………… アズビル 木 村 大 作/黒 澤 敬/高 山 仁/西 口 純 也
●FDTを活用した予知保全のための診断技術とそのソリューション
……………………………………… エンドレスハウザージャパン 安 藤 裕 幸

【調査研究】ビッグデータ時代の予知保全サービスイノベーション
●[提言]第4次産業革命を生き抜く予知保全サービス
……………………………………… 産業技術大学院大学学長 川 田 誠 一
●ビジネスモデル変革を促すオートメーション・サービスクラスとは?
…………………………… 電子情報技術産業協会(JEITA)制御・エネルギー管理専門委員会                  木 幡 真 望/結 城 義 敬/油 谷 訓 男


《短期連載》
●データヒストリアンとデータプロセッシン第2 回
………………………………………PrtoActs LLC 和田 哲也
《連載》
[トラブル事例解説]現場計器に何が起きたのか(第3回)
……………………………………… 半田化学プラント安全研究所/半田 安

【In Detail】
●BCP/BCMを考慮してIndustry IoT対応のISA95 にISA99 を導入(前編)
〜 ISA95 とIndustry IoT, データモデル〜
……………………………………… ICS 研究所 村 上 正 志
【New Products】
●超解像機能を搭載したモバイル機器対応赤外線サーモグラフィ
……………………………………… テストー 落 合 邦 仁
《参考資料》
●鉄鋼業における経年設備に係る自主点検の分析結果
……………………………………… 厚生労働省安全課(平成28 年12 月22 日)
●NECA が目指すものづくりの将来像〜 5ZERO マニュファクチャリング〜
……………………………………… 日本電気制御機器工業会(2017 年1 月)
●「次世代型モニタリングの可能性調査」(2016 年)
−工場の次世代型モニタリングは故障予知・状態基準保全へ
……………………………………… 矢野経済研究所/調査レポートより